本記事では、卒論・修論の表についてよくある修正項目を紹介いたします。
<卒論・修論でよくある修正項目>シリーズでは、初学者がよく指摘される卒論・修論の修正項目を紹介しております。<卒論・修論でよくある修正項目>シリーズの概要とコンテンツ一覧は以下のページよりご確認ください。
卒論・修論のフォーマットは、大学・学部・学科によって異なります。ここで紹介する内容は、著者が所属していた研究室のものを基本にしていますので、卒論・修論の執筆にあたっては所属研究室のフォーマットを確認し、それに準拠してください。
キャプションがない
全ての表には表番号とキャプション(説明)をつける必要があります。
【修正前】
【修正後】
表番号のフォーマットが統一されていない
一般的に表番号として以下のフォーマットが用いられます。いずれの形式を用いても構いませんが、論文全体を通して形式を統一する必要があり、複数の形式が混在してはいけません。
- 表1
- Table 1
- Fig. 1
「Fig.」 の”.”は省略を表す記号です。「Fig.」につられて、「Table.」としないようにしましょう。
キャプションのフォーマットが統一されていない
論文全体をとおして、図および表のキャプションは以下の項目を統一する必要があります。
- 言語
- フォント
- フォントサイズ
- 行間隔
図および表には主要な研究結果がまとめられますので、世界中の人が確認できるように、本文が日本語の論文でも図表のキャプションはなるべく英語で記載しましょう。
キャプションが表の上以外に配置されている
表のキャプションは表の下に配置する必要があります。
【修正前】
【修正後】
なお、図のキャプションは図の下に配置する必要があり、図と表でキャプションの配置が異なるので注意してください。
不要な罫線が引かれている
論文の表では、不必要な罫線を描かないことが一般的です。表の最初と最後の水平線以外は、無いと表が読みにくくなるなどの理由がない限り罫線を描かないようにしましょう。
【修正前】
【修正後】
表が複数のページに跨ることが明示されていない(表が複数ページに跨る場合のみ)
表が複数のページに跨る場合、以下の例のように、表が複数のページに跨って掲載されていることを明示する必要があります。
【記載例】