クレジットカードの基礎知識

お金

大学生や新社会人になると、クレジットカードの作成が必要になる場面が出てくると思います。ここでは、クレジットカードを利用するにあたって知っておくべき基礎知識を提示します。

クレジットカードとクレジットヒストリー

クレジットカード(Credit card)を和訳すると「信用カード」となるように、クレジットカードは利用者の信頼情報に基づいて商品の購入代金やサービスの利用料を後払いするシステムです。

クレジットカードの作成・利用には「信用」が必要になります。クレジットカード会社は利用者の所得、職種、勤続年数、住居形態(持ち家・賃貸)などから、クレジットカードの作成・利用の可否を審査します。また、クレジットカードの審査では、クレジットカード会社は信用情報機関に利用者の信用情報を照会します。信用情報としては、ローン情報などに加えて、クレジットカードの利用履歴(クレジットヒストリー、通称クレヒス)が記録されています。

口座の残高不足などでクレジットカードの利用料金の引き落としができないと、その記録がクレジットヒストリーとして蓄積され、信用情報に傷がつきます。逆に、定期的にクレジットカードを利用し、適切に支払いを続けていくと、クレジットカードを誠実に利用できる利用者として信用を積み重ねていくことができます。

クレジットカードを利用したことが無く、クレジットヒストリーが無い状態はスーパーホワイトと呼ばれます。スーパーホワイトでは、カード会社がその人の支払い能力を判断する情報としてクレジットヒストリーを利用することができないため、所得などに関する審査が厳しくなる傾向があります。

近年では、日本でもキャッシュレス決済が普及しており、クレジットカードは生活に欠かせない決済手段となっていくことが予想されます。クレジットカードの利便性を享受し、快適な消費生活が送れるように、若いうちからクレジットカードを適切に利用して良好なクレジットヒストリーを積み上げましょう。

カード会社と国際ブランド

現在、「楽天カード」、「オリコカード」、「三井住友カード」など多種多様なクレジットカードが様々なカード会社から発行されています。例えば、楽天カード株式会社からは、「楽天カード」、「楽天ゴールドカード」、「楽天プレミアムカード」などが、三井住友カード株式会社からは。「三井住友カード」、「三井住友カード ゴールド」などが発行されています。

基本的に、クレジットカードには一枚につき一つの国際ブランドが付いています。クレジットカードを利用するにあたっては、この国際ブランドが非常に重要で、基本的に店舗等でのクレジットカード利用の可否はこの国際ブランドによって決まります。例えば、Visaには加盟しているが、American Expressには加盟していない店舗では、国際ブランドがVisaのクレジットカードは利用でき、国際ブランドがAmerican Expressのクレジットカードは利用することができません。

主要な国際ブランドとして以下の5大ブランド、新興の2つを加えた7大ブランドが知られています。

【5大国際ブランド】

  • Visa(ビザ)
  • Mastercard(マスターカード、マスター)
  • JCB(ジェーシービー)
  • American Express(アメリカンエクスプレス、アメックス)
  • Diners Club(ダイナースクラブ)

【7大国際ブランド】

  • 銀聯(ギンレイ、Unionpay、ユニオンペイ)
  • Discover(ディスカバー)

VisaとMastercardはシェア率が高く、国内外問わず優れた決済能力を発揮します。初めてクレジットカードを作るのであれば、国際ブランドがVisaかMastrecardのカードを作ると失敗が少ないです。JCBは日本発の唯一の国際ブランドです。JCB、American Express、Diners ClubはVisa、Mastercardと比較すると利用できる店舗が少ない傾向にありますが、これらの国際ブランドは JCBカード、American Expressカード、Diners Clubカード などのクレジットカードを発行しており、ステータス性の高いカードとして愛用されています。

銀聯(Unionpay)は中国発の国際ブランドで中国では多く使われています。Discoverについては、現在国内で発行することはできません。

利用することのできる国際ブランドはクレジットカード毎に決まっており、複数の国際ブランドを利用することのできるカードでは、クレジットカードの発行時に利用する国際ブランドを選択します。例えば、「楽天カード」は国際ブランドをVisa、Mastercard、American Express、JCB、「三井住友カード(NL)」ではVisaかMastercardから選択することができます。

ポイント還元

大半のクレジットカードでは、カードを利用して決済すると、決済額の一部がポイントとして還元されます。クレジットカードのポイント制度の比較では、以下を確認することが有益です。

  • 基本還元率
  • ポイントの有効期限
  • ポイントの利用方法と利用単位
  • ポイントの付与単位

クレジットカードの還元率は、キャンペーンや特典などによって変化しますが、これらのをクレジットカード毎に比較することは多大な労力を要するため、まずは、通常の決済で貯まる基本還元率を目を向ける事が有益です。一般的なクレジットカードの基本還元率は0.5%で、高還元率カードでは1%程度になります。還元率1%のカードとしては楽天カード、オリコザポイントカード、JCBカードW、JCBカードW Plus、Amazonクラシックカードなどが有名です。

クレジットカードの利用で貯まるポイントには有効期限があり、有効期限を過ぎるとポイントは失効してしまします。ポイントの有効期限はカードによって異なり、セゾンカードの永久不滅ポイントのように、ポイント有効期限の無いカードも存在します。ポイントは貯めるだけでは意味がなく、使用してはじめて価値が確定します。自身の決済額やポイントの利用単位などから、ポイントを失効させずに使い切るのに十分な有効期限が設定されているかを確認する事が大切です。

ポイントの利用方法もクレジットカード毎に異なり、直接決済に使用できるポイントの他、利用にあたって別のサービス・商品・ポイントに交換する必要になる場合もあります。同じポイント(pt)でも円との換算レートが利用方法によって異なる場合があるため注意が必要です(サービスAでは1pt=5円に対して、サービスBでは1pt=4円など)。

ポイントの利用にあたっては最低利用ポイントとポイントの利用単位も重要になります。例えば、還元率0.5%、ポイント有効期限1年のカードで、ポイントの最低利用単位が1000ptの場合、通常の決済でポイントを利用するためには年間20万円の決済が必要になります。さらに、1000pt以上1pt単位で利用ができる場合と1000pt以上100pt単位でしか利用できない場合を比較すると、前者では年間決済額が20万円を超えていれば、200円単位の決済で貯まったptを有効活用できますが、後者ではこれが2万円単位になってしまいます。

ポイントの付与単位もクレジットカード毎に異なっています。例えば、同じ1%の還元率のカードでも、各決済100円につき1pt貯まる場合、 各決済200円につき2pt貯まる場合 、月の合計利用額1000円につき10pt貯まる場合などがあります。近年は、少額決済にもクレジットカード払いを使うことが増えており、少額決済ではポイント付与単位以下の金額が決済額に占める割合が大きくなるため、ポイントの付与単位もポイントの貯まり易さに影響します。例えば、100円から199円の物を購入するのに、200円につき2ptのカードを使うとポイントがたまりませんが、100円につき1pt貯まるカードでは1ptが付与されます。

年会費

クレジットカードには数千円から数万円の年会費がかかるものがあります。ステータスの高いクレジットカードほど年会費は高くなり、最上級のカードでは数十万円の年会費が必要になります。

年会費無料のクレジットカードや「年一回の利用」など特定の条件を満たすことで年会費が免除されるクレジットカードも多く存在します。学生や新社会人は決済金額が少なく、年会費がかかるカードの恩恵は受けづらいので、基本的には年会費がかからないクレジットカードを検討すると良いでしょう。

利用可能枠

クレジットカードには利用可能枠が設定されており、この金額を超えてクレジットカードを利用することはできません。通常、クレジットカードの支払いは、利用日の1~2か月後に行われ、支払いが完了するとその金額分だけ利用可能額が回復します。そのため、利用可能枠は大体2か月間で決済できる総額となります。

利用可能枠はカード会社の審査によって決定します。学生の場合、保護者の庇護下にあるとみなされるため、カード発行の審査自体は通り易くなりますが、決済能力は低いと見做され、利用可能額は低く設定されます。カード会社によりますが、スーパーホワイトの状態で学生の身分でカードを発行すると利用可能枠は10万円に設定されることが多いようです。アルバイトなどをしている学生さんの場合、学生としてではなく、アルバイト・パートとしてカードを発行することもできます。この場合は、利用可能枠は大きくなる傾向がありますが、カード発行の審査には通過しにくくなると言われています。

利用可能枠は、カードの発行後に増枠申請をすることができます。 利用可能枠の増枠には審査があり、必ずしも増枠できるとは限りません。また、カード発行から6カ月程度は、利用可能枠の増枠申請を行うことができないことが一般的です。適切なカード利用を続けていると、カード会社の判断で利用可能枠が増枠されることがあります。利用者に対する「信用」が上がった証ですが、不必要な利用可能枠を持つのが不安な方は、カード会社に利用可能枠の減枠を申請することができます。

旅行などで一時的に利用可能枠を超える決済が必要になる場合には、利用可能枠の一時増枠を申請することができます。一時増枠においても審査がありますが、恒久的な利用可能枠の増枠に比べると審査に通りやすくなっています。 一時増枠もカードの発行から期間が短いほど、審査に通りにくくなりますので、事前にクレジットカードを発行して、良好なクレジットヒストリーを積み重ねることが大切です。

学生さんが一時増枠を申請する場合は、電話などでの申込が必要があることが多く、利用者・カード会社ともに手間がかかるため、カード会社ごとに対応の差があります。プロパーカードや銀行系カードは、窓口対応がしっかりしており、個別の状況に合わせて真摯な対応をしてもらえる印象があります。

カードのランクとステータス

クレジットカードには様々なランクのカードが発行されています。最も有名なランク制度は、一般カード、ゴールドカード、プラチナカード、ブラックカードで、後者になるほどランクが高くステータスが高くなります。高ランクのカードほど審査が厳しく、カードの発行が難しくなります。

前述のランク制度は、絶対的な決まりではなく、各発行会社が独自のランク制度でクレジットカードを発行しています。例えば、JCBカードからは、JCB一般カード、JCBゴールド、JCBゴールド ザ プレミア、JCBプラチナ、JCBザ・クラスなどのカードが発行されています。ラグジュアリーカードからは、Mastercard Titanium Card、Mastercard Black Card、Mastercard Gold Cardが発行されており、 Mastercard Gold Cardが最上級のカードに位置付けられています。クレジットカードのランク制度はカード会社によって異なっていますが、このままでは比較がしにくいため、よく年会費やサービス内容から 一般カード、ゴールドカード、プラチナカード、ブラックカードのいずれに相当するかの換算が行われています。

高ランクのカードでは保証やサービスなどの特典が充実しますが、年会費が高額になります。また、付帯する特典は、決済額が小さいと得られる恩恵が少なくなることが多いため、決済額が少ない学生や新社会人の方には、最初は年会費のかからない一般カードを作成することをおすすめします。

クレジットカードは国際ブランド、カード発行会社、提携企業の三種類の会社が関与しており、いずれが関わるかによって、以下のように分類されます。

分類関与する会社
プロパーカード国際ブランド
広義のプロパーカード(提携カード)国際ブランド+カード発行会社
提携カード国際ブランド+カード発行会社 +提携企業

JCB、American Express、Diners Clubなどの国際ブランドが直接発行するクレジットカードはプロパーカードと呼ばれます。なお、VisaとMastercardはプロパーカードを発行していません。国際ブランド、カード発行会社、提携企業の3社が関与するカードは、提携カードと呼ばれます。提携カードでは、提携企業の商品に合わせた独自のサービスが提供されるため、 提携企業の商品を利用する方にとっては利点の大きいカードになります。 国際ブランドとカード発行会社の2社によって発行されるカードは、多くの場合、提携カードに含まれていますが、プロパーカードとして説明される場合もあります。

広義のプロパーカードや提携カードでは、カード発行会社の系列や提携企業の業種によって、クレジットカードが分類されることがあります。特に、三井住友カードや三菱UFJカードなど銀行系の企業によって発行されるカードは、銀行系カードと呼ばれます。

プロパーカードや銀行系カードは他のカードに比べると、審査が厳しい傾向にあり、ステータス性が高めのカードとして認知されています。海外などでは、ステータス性の高いカードを有していることが支払いの能力の証明として重要視される場合もあるようですが、幸いにも日本ではどのカードを使っているかによってサービスが変化することは少ないので、ステータス性よりも自身に合った機能が付帯したクレジットカードを選択することが大切です。

保険・特典

クレジットカードには、海外旅行保険、国内旅行保険、ショッピング保険などの各種保険がついているものがあります。年会費が高いカードほど、付帯する保険は拡充していきますが、年会費無料あるいは年会費が低額なカードでも旅行保険が付帯したものもあります。特に、ANAやJALなどと提携した航空系カードは、旅行保険が充実している傾向にあります。旅行や出張で海外などに行く機会が多い方は、保険が充実したカードを検討してみてもいいと思います。

保険以外にも、特定店舗・サービスでのポイント還元・割引、空港ラウンジの利用権、空港手荷物の宅配サービスなど、クレジットカード毎に様々な特典が提供されています。その種類は様々で比較は難しいですが、自身が普段よく使うサービスで大きな恩恵が受けられるのであれば、そのカードの発行を検討する価値があります。逆に、カードの特典に合わせて不必要にサービスを利用することは、巨視的な視点では利が得づらいのでお勧めしません。

ETCカード

ETC(Electronic toll collection system)は高速料金を電子的に決済するためのシステムです。ETCを利用することで、高速料金の割引を受けることができるだけでなく、近年では、有人の改札が無くETCのみで利用が可能なインターチェンジ(スマートIC)が設置されているため、自動車に乗る人にとってETCは必須のものになりつつあります。ETCの利用には、車両に設置するETC車載器と、決済情報を持つETCカードが必要になります。

ETCカードには、クレジットカードに付帯するETCクレジットカードと、道路事業者によって発行されるETCパーソナルカードがあります。 ETCパーソナルカード ではデポジット(預け金)が必要で、利用可能金額にも制限があるため、 ETCクレジットカード の方が利便性に優れています。

多くのクレジットカード会社ではETCカードを発行しています。ETCカードの年会費、ETC利用料金に対するポイント還元はカード毎に異なっています。また、一部のカードには、ETCゲートとの衝突に対する保険や、高速料金の割引などの特典が付帯しているものもあります。普段あまり、高速に乗らないが、一応ETCカードを持っておきたいという方には、年会費無料のETCカードを作成する事をお勧めします。

分割払い・リボ払い・キャッシング

クレジットカードでの基本的な支払い方法は「一回払い」です。この支払い方法では特定期間(基本1か月間)の利用料をまとめて、指定の日時にまとめて支払います。これに対して、分割払いや・リボ払いでは月間の利用料を数か月に分けて支払います。また、キャッシングとは、クレジットカードを用いて現金を借りることいいます。

分割払い、リボ払い、キャッシングの本質は「借金」です。これらの機能を安易に利用のは、絶対にやめましょう。「借金」には当然、利子が付き、利用料よりも多い金額を支払う必要が発生し、利用すればするほど、後の支払いが困難になっていきます。消費活動は、自身の収入に合わせて行うのが原則です。自身の健康や、最低限の生活が脅かされるなど、どうしても「借金」をせざる負えない場合には、銀行ローンなどの他の融資サービスと利子などを比較し、明確な返済予定をして「借金」をするようにしましょう。

利子に見合った利が見込めるのであれば、「借金」は悪いものではありませんが、何も考えずにリボ払いなどで衝動買いを行い「借金」をするのは愚の骨頂です。 分割払い、リボ払い、キャッシング を利用するのであれば、必ず仕組みを理解してください。仕組みがよくわからないのであれば、これらの制度は絶対に使ってはいけません。クレジットカードを利用する上で一番お得に利用できるのは、「一回払い」です。リボ払いなどでポイント還元率が上がるイベントなどが開催されていることがありますが、還元によって得られる利は利子よりも小さく全体を見れば損をします。 「一回払い」での支払いが難しいのであれば、購入をあきらめるか、節制によってお金を貯めてから購入しましょう。

学生・新社会人にお勧めのクレジットカード

私が学生時代に使っていた、学生・新社会人にお勧めのクレジットカードを3枚紹介します。

1. 楽天カード(HP

  • 発行元:楽天グループ
  • 年会費:無料
  • 基本ポイント還元率:1%
  • ETCカード年会費:550円(会員ランクによって無料)

楽天カードは楽天グループが発行する年会費無料のクレジットカードで、基本還元率が1%と高いため、楽天市場などの楽天サービスを使わない方でも、普段の決済でお得に利用することのできるカードです。

ポイントの有効期限は最後のポイント獲得から1年で、継続的に利用していればポイントが失効することはありません。ポイントは楽天市場などの楽天グループの他、楽天ポイントと提携している店舗で使うことができます。楽天Payと連携すれば、楽天Payの決済にポイントを利用することができ、大手コンビニでの決済に楽天ポイントを使うことができるようになります。楽天ポイントは利用できる場面が多く、基本的に1ptから利用できるため非常に使い勝手に優れるポイントです。

多くのキャンペーンが開催されており、キャンペーンやその他の楽天サービスと合わせて利用することで、ポイント還元などのより多くの恩恵を受けることができますが、一部のポイントは期間限定ポイントと呼ばれる有効期限が短い(期限延長もない)ポイントとして付与されるため、注意が必要です。

楽天ではポイントの獲得状況に応じて、会員ランクが設定されており、レギュラーランク、シルバーランク、ゴールドランク、プラチナランク、ダイヤモンドランクの順でランクが上がります。プラチナランクとダイヤモンドランクでは、年会費無料でETCカードを発行できますが、それ以外のランクでは550円の年会費がかかります。

2. 三井住友カード NL(ナンバーレス)

  • 発行元:SMBCグループ
  • 年会費:無料
  • 基本ポイント還元率:0.5%
  • ETCカード年会費:550円(年一回以上の利用で翌年無料)

三井住友カード NL(ナンバーレス) はSMBCグループが発行する銀行系のクレジットカードで、年会費無料は無料、基本還元率は0.5%です。券面にカード番号、セキュリーティーコード、有効期限が記載されていないNL仕様のカードで、WEB決済時には専用のアプリを用いてこれらの情報を確認する必要があります。実店舗でのカード利用時にカード番号などを盗み見られる心配がないため、セキュリティー面に配慮されたカードとなっています。

国際ブランドがVisaの場合にはVisaタッチと呼ばれるタッチ決済に対応しており、大手コンビニなどで最大5%のポイント還元を受けることのできる特典が用意されています。

実際には、私自身はこのカードの前身の三井住友VISAクラシックカードを学生時代に利用していました。このカードは主に海外出張の際に利用していましたが、電話対応が丁寧で一時増枠の手続きをスムーズに行うことができました。また、銀行系カードで、セキュリティーがしっかりしているため、海外でも安心して利用する事の出来るカードです。

3. イオンカードセレクト

  • 発行元:イオングループ
  • 年会費:無料
  • 基本ポイント還元率:0.5%
  • ETCカード年会費:無料

イオンカードセレクトはイオングループが発行する年会費無料のクレジットカードで、クレジットカード、電子マネーWAONカード、イオン銀行キャッシュカードが一体となったカードです。ポイントの基本還元率は0.5%ですが、イオン(専門店を除く)での買い物では1%となります。

お客様感謝デーで割引の対象となるほか、ポイントアップ(5%)などのキャンペーンが定期的に開催されるため、イオンを普段利用する方は持っておいても損はないカードです。

ときめきポイント、電子マネーWAONポイント、WAONポイントの三種類のポイントがあり、クレジットカード決済とWAON決済で貯まるポイントが異なるなど、ポイント制度が複雑でしたが、2021年9月11日の利用分から、ポイントが一元化され分かりやすくなります。

イオン銀行の口座を開設する必要があり、クレジットカードの支払いがその口座に指定されるため、メインで別の口座を使われている方にとっては、扱いづらいと感じるカードかもしれません。

年会費無料のETCカードを発行できることは、このカードの大きな魅了です。旅行時などまれにETCカードを使う可能性があるという人にとっては、条件なしの年会費無料ETCカードの発行には大きな利点があります。

世の中には様々なクレジットカードがあり、それぞれメリット・デメリットがありますので、是非、自身に合ったクレジットカードを探してみてください。

クレジットカードの枚数が増えすぎると、管理が大変になるとともに、ポイントが分散し恩恵を受けにくくなります。また、クレジットカードの合計利用可能枠や直近の新規クレジットカードの発行状況も、カード発行の審査に影響するため、短期間に複数のカードを発行すると審査に通りにくくなります。クレジットカードにあまり興味ない方であれば、VisaかMastercardのメインカードとサブカードの2枚に絞ることをお勧めします(メインカード一枚だと、それが使えなくなった際に困るので、サブカードは一枚持っておくと安心です)。

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