ギリシャ文字一覧

その他

数学では、変数として英語アルファベットに加えてギリシャ文字(Greek)をよく用います。現代ギリシャ文字の数は24字で、一部の文字は 英語アルファベット に対応しますが全てが対応する訳ではありません。本ページでは、ギリシャ文字を読み、英字表記と合わせて一覧としてまとめるとともに、数式表現によく用いられるLaTeXでのコマンドを記します。

ギリシャ文字の一覧

ギリシャ文字
(小文字)
LaTeX
コマンド
ギリシャ文字
(大文字)
LaTeX
コマンド
和名英名対応
アルファベット
\(\alpha\)\alpha \(A\) Aアルファalphaa
\(\beta\) \beta \(B\)Bベータbetab
\(\gamma\)\gamma\(\Gamma\) Gammaガンマgammag
\(\delta\) \delta \(\Delta\) \Deltaデルタdeltad
\(\epsilon\), \(\varepsilon\) \epsilon,
\varepsilon
\(E\) Eイプシロン
エプシロン
epsilone
\(\zeta\) \zeta \(Z\) Zゼータzetaz
\(\eta\) \eta \(H\) Hイータ
エータ
eta
\(\theta\), \(\vartheta\) \theta,
\vartheta
\(\Theta\) \Theta シータ
テータ
theta
\(\iota\) \iota \(I\) Iイオタiotai
\(\kappa\) \kappa \(K\) Kカッパkappak
\(\lambda\) \lambda \(\Lambda\)\Lambdaラムダlambdal
\(\mu\) \mu \(M\) Mミューmum
\(\nu\) \nu \(N\) Nニューnun
\(\xi\) \xi \(\Xi\) \Xiクサイ
グザイ
クシ―
xi
\(o\) o \(O\) Oオミクロンomicrono
\(\pi\), \(\varpi\) \pi,
\varpi
\(\Pi\) \Piパイpip
\(\rho\) \(\varrho\) \rho,
\varrho
\(P\) Pローrhor
\(\sigma\), \(\varsigma\) \sigma,
\varsigma
\(\Sigma\) \Sigmaシグマsigmas
\(\tau\) \tau \(T\) Tタウtaut
\(\upsilon\) \upsilon \(\Upsilon\) \Upsilonウプシロン
ユプシロン
upsilonu, y
\(\phi\), \(\varphi\) \phi,
\varphi
\(\Phi\) \Phi ファイphip
\(\chi\) \chi \(X\) Xカイ
キー
chi
\(\psi\) \psi \(\Psi\)\Psiプサイ
プシー
psi
\(\omega\) \omega \(\Omega\) \Omegaオメガomega

これらの中で、特に\(\alpha, \beta, \gamma, \delta\)あたりはよく変数として登場する記号です。それ以外の記号も頻度に差はあれど、科学分野で広く利用されています。なお、管理人はこれまで、\(\iota, \upsilon\)の二つの記号については利用されているところを見たことがありません。

また、上記の表に示したように大文字のギリシャ文字には、\から始まる特定のLaTeXコマンドが与えられているものと、そうでないものがあります。 特定のLaTeXコマンドが与えられていないギリシャ文字は、形状が英語アルファベットとほとんど同じであり、区別が困難であるため変数などとして利用されることはほとんどありません。

また、一部のギリシャ文字については、LaTeXコマンドに”var”が付与されているものがあります。”var”がついているものは形状が若干異なっています。中でも、\(\varepsilon, \varphi\)は変数としてよく使われます。別途パッケージ(amsmath)を導入すると、\varkappaや\から始まるコマンドを持つ大文字ギリシャ文字について”var”を付与した記号も利用することができます(斜体になります)。

タイトルとURLをコピーしました